パク・チャヌク監督

新作『別れる決心』上映に先立ち、過去の作品を観ながらはやる気分をなだめている。

私が初めてパク・チャヌク作品に出会ったのは『オールドボーイ』だった。

『復讐者に憐れみを』、『親切なクムジャさん』、『渇き』、『JSA』と貪る様に幾度となく観ていたタイミングで『お嬢さん』の上映。

もう完全に虜で抜け出せなくなり、私の好きな映画監督の一人になっていた。

過激な描写が印象に残りがちだが、作品を観ていくうちに彼の作品に惹かれる理由を紐解いてみる。

どの作品にも共通しているのは、人の感情が単純ではなく倫理観だけで片付けられない生々しさが、脚本の複雑さと相まって観るものを惹きつける。

学生時代は美術史学者を夢見ていた氏らしく、スクリーンに映し出される映像の一つ一つが、写真にしても画になる程の計算しつくしされた映像美。

効果的な色の配置、目を引く部屋の壁紙や床の柄、高級なデザイナーズブランドではない印象的な衣装等、あげればキリがないが観るものの眼を惹きつける。

何よりも作品を通して感じる、漂うムードが素晴らしいのだ。

様々な人から韓国エンターテイメントに対して、食わず嫌いな発言を多々聞いてきたが、先入観を持たずにただ観て欲しい。

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投稿者: iwatatsuyoshi

歴30年のヘアドレッサーです。今までに学んだ美容について綴っていきます。現在はフリーランスでORO恵比寿をメインに活動しています。

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